キッズデザインの輪

平成22年度キッズデザイン製品開発支援事業

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 平成22年度の共創プロジェクトで整備されたデータや開発された技術などについてご覧頂けます。
各プロジェクトの概要は、ユーザー登録をせずにご覧頂けますが、詳細な報告書やデータを閲覧するためには、ユーザー登録をお願致します。
 ユーザー登録をして頂くことで、どのような業種・職種の方が、どのような目的で利用されるのかを把握したり、後日お願いするアンケートにご回答頂くことで利用可能なデータであったかなどを調査し、今後、整備すべきデータや技術の検討、より活用し易い情報のご提供方法などの検討に役立てたいと考えているためです。

 なお、子どもを取り巻く環境において事故等の発生を未然に防ぎ、かつ子どもが感性豊かに育まれるための環境づくり、出産や子育てを支援する環境づくりへ向けて、製品、環境、サ-ビスを企画、開発するためのキッズデザインの基本的事項となる「キッズデザインの基本的考え方」をとりまとめましたのでご参照ください。




他の年度の成果報告ページ
 平成23年度の基盤整備プロジェクトの成果報告ページ
 平成24年度の共創プロジェクトの成果報告ページ


『チャイルドロック』設計のための子どもの操作能力の調査
特定非営利活動法人 キッズデザイン協議会
ChildLock
 子どもの事故防止のために、チャイルドロック(チャイルド・レジスタンス)機能を付加した製品や、後付けのチャイルドロック用製品(セイフティグッズ)が多く販売されています。しかしながら、それらの効果を検証したデータはこれまでほとんどありませんでした。そこで、本プロジェクトでは、代表的なチャイルドロックの特性を評価するための装置を開発し、138人の被験者実験を行うことで、子どもの年齢別の操作能力のデータを収集しました。
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家電における、安全安心情報を取り込んだ開発の「しくみ」構築と製品化研究
三菱電機株式会社
Linkage
 企業がキッズデザインの製品開発を進めるためには、品質保証の段階だけでなく、製品開発の企画段階から安全安心に配慮された取組を行うことが重要です。本プロジェクトでは、新しい製品デザインとして、「安全性」「使い易さ」「基本性能・機能」の三位一体のデザインを可能とするためのデータの活用方法を模索するための取り組みを行いました。傷害データベースの中に、企画する製品と全く同一の製品による事故事例が存在しなくても、製品の属性を媒介とすることで、企画製品と関連する事故事例を見つけ出すリンケージ技術を試作しました。
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子育て賃貸住宅評価基準の設定
ミサワホーム株式会社
House
 家庭内事故の多くは、製品の不具合、不適切な設置場所、見通しの悪い空間等の様々な要因が複雑に重なりあった時に発生しやすいといわれています。家庭内事故の予防には、1つ1つの製品だけでなく、その製品に関わる住まい全体や社会全体をきちんと見直す必要があります。本プロジェクトでは、インターネット調査(100人)と被験者宅訪問調査(25軒)を行うことで、家庭内事故やヒヤリハット事象と、生活スタイル・住空間の因果関係を調査しました。
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子ども用イスの安全性及び適合性の評価手法の確立
三惠工業株式会社
Chair
 過去の事故事例の分析結果(傷害サーベイランス)によると、「イス」は子どもの傷害に関わった製品の第3位となっており、事故が多い製品の1つです。そこで、本プロジェクトでは、イスによる事故を防ぐための製品開発・改善のために、子どもがイスに座っているときの身体寸法データを整備しました。
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自転車の挟まれ事故(スポーク外傷)の防止に関わる子供の身体データ及び動作の評価、解析
株式会社ブリヂストン
Spoke
 自転車に関連した事故として、車輪に足が巻き込まれる、いわゆるスポーク外傷があります。スポーク外傷の多くは、後席に子どもを乗せている時に発生しています。スポーク外傷を未然に防止するには、足が車輪に触れなくするか、または触れてもスポーク部分に足が挟まれないようにすることが必要となります。本プロジェクトでは、足が車輪に触れるかどうかの指標である足の可達範囲の推定方法を検討し、被験者計測によって年齢別に可達領域を算出しました。また、スポークに挟まれるかどうかの検討に必要となる足部の寸法計測を実施しました。
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自転車走行中における転倒事故防止に関わる子どもの身体データ及び動作の評価、解析
株式会社ブリヂストン
BodyParametersForBicycle
 自転車に関連した事故が多発していますが、その中で転倒によるものが多く起きています。転倒事故のうちの約半数は、子どもが自転車を運転しているときに発生しています。また、子ども自らが運転している状況では、衝突による転倒、スピードの出しすぎ、急ブレーキなど、制動に絡む原因が多く、次に道路状況によるバランスの崩れが多いです。本プロジェクトでは自転車のブレーキ制動に関係する子どもの握力や身体寸法と、自転車運転中に足を着ける範囲を把握するための脚の長さに関係する身体寸法を計測しました。
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自転車停止中における転倒事故防止に関わる子供の身体データ及び動作の評価、解析
株式会社ブリヂストン
BicycleCenterOfGravity
 自転車に関連した事故が多発していますが、その中で転倒によるものが多く起きています。自転車停止中における転倒事故防止のために、子どもがチャイルドシートに座った状態の際に、子どもと自転車の合成重心を計測する装置を開発し、被験者計測を行うことで重心の分布データを作成しました。
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散歩車(および避難車)の安全性調査
株式会社フレーベル館
19
 待機児童対策により都心部での保育施設は増加傾向にあります。そのほとんどの施設で、移動手段としてお散歩車(ケージ状で乳幼児が数名立ったまま乗る)または避難車を使っています。お散歩車から身を乗り出す動作や移動中の段差を乗り越えるための動作による乳幼児の転落が報告されています。本プロジェクトでは、お散歩車からの転落の説明変数のひとつと考えられる子どもの重心に注目し、1歳から6歳の年齢の子どもの重心データを測定しました。 また、シミュレーションを用いて、姿勢と重心の関係を調査しました。
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次世代エスカレーターに向けた要素技術研究
東日本旅客鉄道株式会社
JR東日本研究開発センター
Escalator
 近年、エスカレーター三角ガードによる子どもの首挟まれ事故、インレット部への指巻き込まれ事故等が発生しています。 次世代エスカレーターの仕様に反映することを目的に、 エスカレーターの基本構造の部分である3項目「ステップ幅(乗るところの幅)」「傾斜角度(エスカレーターの角度)」 「乗り口水平部の長さ(乗ってから角度が付くところまでのステップの枚数)」について調査を行いました。
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子供向け屋内遊戯施設における遊具の安全推進プロジェクト
株式会社イオンファンタジー
AirPlayEquipment
 空気膜構造遊具における事故が近年多発しています。空気膜構造遊具において、人間相互の接触、遊具の外にある地面や遊具を設置している硬い地面への転落などによる事故以外にも、空気膜のクッション性を有し、一般的に衝撃力の吸収性に優れていると考えられている部分でも、骨折に至る事故が発生しています。これは、空気膜構造遊具の挙動に関する物理的理解が不十分であり、そのため、科学的理解に基づく適切な安全基準や運用法がないことに起因していると考えられます。本プロジェクト、実際に転落事故が発生した空気膜構造遊具を扱い、転落した際に子どもが受ける衝撃力を計測するための装置として、多点加速度同時計測システムと前腕インパクターを開発し、空気膜構造遊具の危険性を検討しました。
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遊具の安全性を高めるための衝撃吸収特性に関する調査
大永ドリーム株式会社
Impactor
 様々な材質に対して転落・転倒した際の衝撃力や衝撃吸収性能を評価する技術として、頭部、前腕骨、大腿骨が受ける衝撃加速度および衝撃力を測定可能な衝撃試験機を開発しました。さらに、各種衝撃試験機の加速度データを用いた材質特性(エネルギー吸収率)算出アプリケーションを開発しました。
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隙間・穴に対する安全基準やチェックリストの作成
株式会社INAX
Finger
 洗面化粧台の扉部分における蝶番部分での子どもの指はさみによるケガが発生しています。商品での類似箇所の洗い出しを行ったところ、寸法の違いはあるものの危険な隙間になりえる箇所が多数存在していることが判明しました。また、隙間に関する基準を調査したところ、各業種にて基準等はあるものの基準値が違っており、また設定根拠が明確にされていない場合が多く見つかりました。そこで根拠が明確な安全基準やチェックリストを作成するために、138人の被験者計測を行うことで、隙間・穴に対する挿入特性の基礎データを収集しました。
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角・稜線に対する評価方法の策定及び安全基準やチェックリストの作成
株式会社INAX
Corner-Arris
 水回り空間の商品の稜線・角部において子どもがケガをする事象は多く発生しています。ケガの程度は、稜・角部の鋭さの程度や、子どもの行為(触れる・ぶつかり・衝突等)によって異なりますが、これらの相関は現在明確になっていません。一方で、稜線の鋭さ評価としてUL規格(シャープエッジテスター)が一般的に使用されていますが、衝撃等を考慮した安全性評価としては十分といえず、また、角部の鋭さに対しては一般的な評価手法が確立されていません。安全性評価手法を確立するためには、傷害を低減させるための稜線・角部のパラメータを明らかする必要があります。このような観点から、本プロジェクトでは、角・稜線に対する安全性評価方法のためのデータ整備を目的として、角・稜線の特性と切創の関係を明らかにするための試験装置を開発しました。
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事故未然防止・商品開発時の基盤となる子どもの行動特性データの蓄積
株式会社INAX
Behavior
 水回り空間の商品を開発する際に危険点の抽出を行っていますが、子どもに対してはどのような危険な行動をとるのかの予知がしきれていません。また、事故情報等においてヒアリングを行っても実際にどのような行動を取っていたのかが確認できない事も多くあります。そこで本プロジェクトでは、被験者宅の訪問による詳細な聞き取り調査を実施し、水回り空間(トイレ、キッチン、洗面所など)=子どもの危険行動=事故の種類の間の関係を整理しました。
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角等の性状に関する衝突安全性評価方法の研究
住友林業株式会社
住友林業クレスト株式会社
Corner
 転倒などに起因する衝突時に発生する傷害に関しては、多くの事例が報告されているものの、現在、衝突安全性に関する基準は平面への衝突を想定したもののみで、角等への衝突に関するものは見当たりません。本プロジェクトは、衝突安全性に配慮した家具等を設計、採用する際の評価指標を確立することを最終的な目的とし、3歳児頭部のコンピュータ・シミュレーションモデルを用いた衝突シミュレーションにより、裂傷発生メカニズムを解明した上で、角等の性状と裂傷発生の危険性の関係を分析しました。
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子どもの転倒時のデータ収集と、衝撃吸収性能を備えた床における転倒衝突時の子どもへの影響についての検証
永大産業株式会社
FallDown
 病院を受診する子どもの傷害で最も多いものが転倒・転落で事故原因の55%を占めており、その対策が急務となっています。そこで、様々な行動パターンにおける子どもの転倒について、状態や頻度等のデータを収集し、日常生活空間で生じる子どもの転倒動力学特性に関するデータベース「日常転倒データベース」を作成し、これを用いて衝撃吸収構造付き床での転倒時のシミュレーションを行うことで、実際の転落に近い状況下での衝撃低減効果の評価を行いました。
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人間工学に基づいた危険が伝わるデザイン及び注意表示のガイドラインづくり
株式会社ベネッセコーポレーション
Warning
 保護者(あるいは、年長の子ども)が特に意識せずとも安全上の重要な注意を認識できる手法を、人間工学的な見地から解明し、最終的に、「エビデンスに基づいた注意デザイン」及び「注意表示ガイドライン」を作成し、広く普及することを目指しています。そのための第一歩として、保護者が製品の注意表示等についてどのような意識を持ち、日常生活の中でどのように行動しているのかを検討しました。
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日本小児科学会雑誌Injury Alert事例の分析に関する研究
社団法人日本技術士会
SmartFloat
 子供の死亡事故の第1位は「不慮の事故」といわれていますが、事故を分析・検証してみると工学的な配慮が不足していた事例が多く見いだされます。日本小児科学会雑誌「Injury Alert」には傷害発生の詳細な情報が掲載されており、本プロジェクトでは、この中から、1)浴槽における浮き輪による溺水、2)マニキュア除光液による中毒、3)流水水泳プールによる吸い込まれ事故の事故事例に関して、複数の技術分野の技術士が工学的に分析しました。
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保育所・幼稚園における遊具による事故の分析
独立行政法人 日本スポーツ振興センター
naash
 学校環境では、日々、傷害が起こっており、その安全対策が急務となっています。保育所・幼稚園で発生する傷害に関する製品群の中でも、園庭等に設置された遊具は、その主要な要因の一つとなっています。本プロジェクトでは、遊具の改善、遊具の設置法の改善、遊具を用いた教育や遊びの際の注意点の整理と情報発信、などに役立つ知見を得ることを目的に、(独)日本スポーツ振興センターの保有する遊具に関連した大規模傷害データ(被災年月2007年4月~2010年3月、保育所・幼稚園から災害給付制度によって収集したデータ9,317件)を、データマイニング技術を活用し分析し、事故が多発している遊具ごとに、高コストな行動・状況や高コストな部材を明らかにしました。
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